患者の皆さん、こんにちは。 研修医の後藤です。
10月より週1回、歯科医師・歯科衛生士が参加して、英会話のレッスンを行うことになりました。その体験レッスンが、診療後の待合室に講師の先生をお招きして行われました。
当院の中期目標に、「国際歯科センターとして2ヶ国語以上の会話ができるようになる」「国際的な予防歯科医療機関や研究機関に優れた人材を提供する」の2項目を掲げています。
国際的に通用する歯科医院を目指して、これまでもスウェーデンのマルメ大学研修やスイスのチューリヒ大学研修にスタッフを派遣してきましたが、通訳を通してしか質問できないもどかしさ、言葉の壁の存在を感じていました。欧米では、レセプションやディナー等で積極的にコミュニケーションをとり人脈を広げていくという交流する文化があります。したがって、会話ができないと呼ばれないばかりか、大きなチャンスを逃す事にもつながりかねません。また今後、交流が深まった方々を日本、静岡にお招きすることも視野に入れています。
「せめて、研修中親身にお世話くださった先生方を始めスタッフの方々への感謝の気持ちを自分達で伝えられるようになりたい」との院長の強い気持ちから、無理なく英会話に取り組むために、出張レッスンをお願いすることにしました。
レッスンをお願いするのは、静岡市葵区で英語学校 ENGLISHBOXを主宰する福島範昌先生です。先生は、医院の意向を理解され、院長の無理難題を快く引き受けて下さいました。
簡単に先生のご紹介を致します。
福島先生は、独学で英語をマスターして上智大学に入学、英会話学校の経営や通訳・翻訳などをなさりながら同大大学院をご卒業なさいました。ご卒業と同時に国際交流クラブ WICを設立し、様々な国際交流活動を展開する一方で、ソニーの社内英語教育・研修教材の開発を手がけられました。英語学校 ENGLISHBOX主宰、東海大学海洋学部非常勤講師として英語教育に携わりながら、NPO法人バイリンガルラボ静岡理事長として講演を行ったり、通訳ガイド養成やジャパンタイムズ紙に記事を連載なさるなど、静岡を拠点に幅広く活躍なさっています。
先生のレッスンは、「英語を日本語に変換せずに、イメージで内容をとらえる」ことができるようにトレーニングをしていく点が、非常にユニークです。マンツーマンレッスンとグループレッスンとを組み合わせて、「読む・聞く」というインプットよりも「書く・話す」といったアウトプットに重点を置きます。オリジナルの教材を用いて、賑やかで楽しいレッスンが行われました。10月から当院、系列医院含め週2回の語学研修が始まります。
世界有数の先進国であるはずの日本ですが、歯科医療は欧米に比べて遅れていると感じます。ワールドスタンダードな歯科医療は日々進歩を遂げています。麻生歯科も、その流れに遅れないように欧米の歯科医師・医療機関との連携を強め、情報を収集して勉強を続ける必要があります。
当院には大きな目標があります。日常的に行っている歯科医療の質が、国際的にも相違ないものであることを確かめるために、全世界の歯科医師の国際交流の場である国際歯科連盟(FDI)http://www.fdiworldental.org/のWorld Dental Congressで症例発表をすることです。
症例発表ができるレベルの英語力にはまだ及びませんが、「千里の道も一歩から」。コツコツとレベルアップして、いつの日か皆で大きな舞台に上がりたいと思います。福島先生曰く「目標があれば、2年でバイリンガルにする」のが公約のようです。