歯科医師の高橋 玄です。
10月29・30日に東京で開催された石井宏先生の歯内療法研修会に院長の麻生
と歯科医師、高橋和寛、眞野晃寿で参加してきました。
歯内療法とは、俗にいう「歯の神経の治療」です。
歯の土台となる部分の治療のため非常に重要ですが、目視できる部分は限られており、とても難しいため多くの歯科医師が頭を悩ませます。かつ我が国の保険医療制度上でも大きな問題のある分野でもあります。
次に予防歯科医療分野での友人であり、この分野では先輩にあたる歯科医師のサイトを紹介します。 最先端の歯の根の治療のことが良く書かれています。
最近、産経新聞紙上でも紹介されました。
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~microendo/
逆にいうと、この治療の精度で医院の質も問われます。歯科先進国では、この分野の歯科医療が最も価値ある医療として認知されています。
当院で明らかになったデータより、メインテナンス中に歯を失ったり、治療後の病気の再発頻度が最も多かったのがこの分野であったので、治療成績を向上させひいては極力、神経の失われた歯を長持ちさせるために今後取り組んでいく重点項目にしていました。
そのため、顕微鏡下での歯の根の治療導入前に今一度、知識と技術を学び直す必要性がありました。
たとえ今、我々がその領域の最高到達地点にいなくても、自分達よりも優れた医療方法や先進の方法があり、明らかに成績や治療の予後が良いという事実を知り得たのであるならば、少なくとも自分達の患者さんには、その情報を開示する義務があると思います。
結果、選択するのは患者さんです。
石井先生は、日本で数少ない米国歯内療法専門医で世界最高峰の北米ペンシルバニア大学で学ばれ、現在はその裾野を拡大するため後進の指導に、お忙しい中あたられています。2日間にわたり北米の歯内療法学の基本的な考え方から治療術式まで幅広く講演して頂きました。
基本のコンセプトを十分理解し、設備環境を整え、テクニックを学べば今よりも多くの歯を保存できると感じました。予防歯科全体の臨床成績向上に大きく寄与することをあらためて感じました。
麻生歯科クリニックでは、生涯健康な口腔環境と口腔諸機能の育成、維持、増進を図ることにより得られる患者さんの医療利益を追求しています。
この医療の習得には多くの時間と労力がかかりますが少しずつでもマスターし、患者さんの利益につながるよう医院全体で前進していきます。