当院では、臨床だけでなく次世代の歯科医療を担う人材の育成にも力を注いでいます。
本年度は将来、歯科衛生士になる学生の指定実習先として、広く門戸を開放し、より多くの学生に、患者さんのためになる『歯科医療の一つ形』を臨床をとうして学んでほしいと考えています。
実習は、各学校のカリキュラムにより少し異なりますが、第一期~三期と分かれており一期が終了し、二期目に移行しています。 いまは第一期の感想と院内オリエンテーション後に、今後の豊富と感想をのべていただきました。
1)Aさん 予防歯科と予防風歯科の違い
私は以前から予防歯科について興味がありました。
麻生歯科クリニックで実習させていただき、MTMに沿ったプログラムを見学、自分も体験し私の考えていた予防は、本当の予防ではなく予防風であることを実感しました。
本当の予防をするためには、歯科衛生士が重要な役割を果たすことが分かりました。
歯科衛生士の仕事に誇りと責任を持って働いている姿はとてもかっこよく、理想の衛生士像です。
こちらで学んだことを次の実習先で活かしていきたいです。短い間でしたが本当にありがとうございました。
<MTMを受けた感想>
唾液検査や10枚法のレントゲン撮影で詳しく検査していただき、自分の口腔内についてよく理解することができました。一人一人の口腔内の状況が違えば予防法が異なることが分かりました。説明や指導が分かりやすく、ブラッシングや口腔清掃への意欲がわきました。
2) Bさん 『個人のリスクに配慮した予防歯科について』
初め麻生歯科クリニックに伺った時、自分が今まで考えていた診療の体制とは全く違っていて、とても驚きました。診療室は全て個室になっていて、予防のフロアに関しては、治療している音が全く外の待合室に漏れることもなく落ち着いた空間で、プライバシーも守られているなど配慮されていることがたくさんありました。歯科衛生士は予防業務を中心に行っているため、クリーンスタッフさんが清掃をしたり、歯科助手の方たちが診療補助を行ったりなど、歯科衛生士が仕事を行いやすい環境が整備されているのが印象的でした。
また、院長先生の考えがスタッフ全員に伝わっているし、治療前に十分な説明が行われるので、患者さんも予防を捉えやすいのではないかと思いました。Ⅰ期に体験したことをこれからに活かしていきたいと思います。
<MTMを体験して>
MTMを患者の立場で体験させていただき、この診療は、患者さん一人一人のリスクに合った予防方法や教育、治療方法、メンテナンス期間を決める重要な要素でもあることが分かりました。予防を行うえで、患者さんごとに異なるリスクを知ることはとても大事なことで、体験して細菌検査を実際に見たりリスクをグラフ統計に表してもらったり、診療に対して自らも一緒になって治すモチベーションが上がると思いました。