ご無沙汰しています。麻生歯科クリニック 院長の麻生です。
今年7月にスイスのチューリッヒ大学にて、CEREC AC及び、最新のソフトウエアバージョン4.0を使用しアドバンスな研修をさせていただく機会を得ました。またVITA社の次世代3Dセラミックブロック『RealLife』を使用させていただき、表現の高さ、そのグラデーション効果、特にエナメル質に絡むが如く配置された象牙質外観のは驚愕した。また基本、チェサイドの研磨のみで切縁の透過性や淡い色調までもが調整でありました。
口腔の健康をベースに質の高い補綴 修復治療のための妥協無きCAD/CAM技術の可能性追求の研究と臨床に明け暮れる歯科医学のフィールドに深い感銘をうけました。
当医院において、インハウス(院内)ゆえの即効性、治療の質的向上(クオリティーコントロール)が図れる秀逸性、またセレックの普及に伴う歯科医療の発展の将来性に惚れ込みフルスペックでのセレックトリートメントシステム構築に向け継続的な投資を決断しました。
なによりも歯質を可及的に温存し、一本の歯を大切にする本来の歯科医療の価値観が、定期管理型予防歯科との相性が格段に良いことから、一段と需要が見込まれると予測しています。すでに月間80歯以上の修復、機能回復に活躍し、今後 連結クラウン、コーピング ブリッジフレーム アバットメントとまさにオールラウンダーぶりを遺憾なく発揮してくれると思います。
患者さんが本当に良いと思われる歯科医療、すなわち『口腔の健康』の維持こそが、歯科の提供できる本質的価値だと知った時、または今後一層の情報提供や情報開示が進み、その本質を患者さんが理解した時に、市民から選ばれる歯科医療機関でありたい。その時の我々の絶対的切り札がセレックCAD/CAMシステムであるといえます。
当医院に、2台目となるCEREC ACが導入され、シロナ社のスタッフによって設置していただきました。
既存のCEREC 3と新規のCEREC ACとの大きな違いは、光学カメラにブルーカムが導入されている事です。ブルーカムのLEDブルーライトは、CEREC 3の赤外線より短い波長の為、被写界深度が格段にそれが画像に大きく反映され、性能面において格段の優位性があります。個人的にはオートキャプチャーによるブレのない光学印象採得が容易になったことが直接法の精度向上に繋がっていくと思っています。
現在静岡県は他県に比べCERECの普及率が低いのですが、CEREC ACはカメラが高性能になり、ソフトウェアーも格段に向上した事により、より多くの歯科医院で急速な普及が見込まれ、より良い歯科医療を患者さんに提供できる歯科医院が増加すると思われます。
そして麻生歯科では院内ラボにinLab MC XL・inEos Blue・inFire HTCの随時導入が決まり、オールインワンのフルスペックシステムで対応が可能になり、今まで以上にCEREC治療に特化し、幅広いソリューションに対応できるように一層の企業努力を続けます。
from vision to reality
1) あらゆる修復治療と比較してセレックはモアベターであるといえます。
2) 3D技術の向上に伴う高い再現性 バイオジェネリックの進化による、よりリアルな形態模写が可能
3) 西欧では、セレックが標準的な歯科治療になると予測されています。
4) セラミックブロックは最高水準 最高品質を維持 現在でも破折は、ほとんど起きず高い信頼性を持つ
5) あらゆる症例において対応可能なマテリアルが逐次ラインナップされてくることでしょう。
6) 研究機関において、科学的 物理的に確かな安全性が立証されています。
7) ガリレオスCTとの融合による独創的なCTプランニングまた、診断技術の向上 セレックと相関し、補綴・外科とも双方で精度の高いシュミレーションが可能。(オーラルスキャンによる誤差補正に優れる)
8)口腔内スキャナーは、3ディメンジョン、側面観(バッカルスキャン)、全顎フルアーチスキャンが可能 ST(口腔内模型)もデジタルデータとして保存になり矯正治療でのシュミレーションも可能です。
9)当然、印象材不要、石膏模型から専用樹脂模型に置換、さらに間接的な技工所との依頼 連携はデータの情報提供のみで瞬時に技工物の提供が可能になります。
10)インプラント技工、ブリッジラボワークも理論上はなんと1day 今までの歯科技工の常識が変化する時を迎えています。