9/21(金)診療終了後、日本歯科大学生命歯学部小児歯科学講座の講師である割田幸恵先生をお招きしセミナーを行いました。
このセミナーは、日々自分たちが患者さんに行っている診療が役に立っているか、ということを常に問うていくために、客観的な視点で捉えるために様々な医学的論文・文献を検索しそれを読み解く力をつけることを目的としています。歯科医療はとかく腕や技術が問われがちですが、科学的見地から医療を見つめることも大事だと思います。
今回麻生歯科クリニック、麻生キッズデンタルパーク、まるやま歯科医院合同で定期エビデンスセミナーを開催する運びとなりました。
セミナーを受ける準備段階として各医院1つずつ「ホームケアにおけるフッ化物の医学的効果」というテーマについて文献を検索し、何回か抄読会を重ねまとめました。
丸山歯科医院はフッ化物配合歯磨剤・フッ化物洗口剤のう蝕予防効果」、麻生歯科クリニックは「乳歯う蝕に対するフッ化物歯面塗布とフッ化物配合歯磨剤の複合応用」、ASO KIDSは「エナメル質初期齲蝕の再石灰化に及ぼすフッ化カルシウムの効果」という論文を選択しまとめたものをグループ発表しました。
準備を進めていく中で文献を読み理解しまとめる事は、想像以上に難しく、1,2回読んだだけでは理解できず苦労しましたが、院内で抄読会を行っていくうちに少しずつ理解できるようになりました。
当日は私たちがまとめたものを指導医の割田先生の解説、説明をもとに検討していく形式で行いました。
先生のアドバイスで一番心に残っていることは、「文献検索は美味しい食べ物屋さんを探すのと同じ!」ということです。
難しく捉えがちな文献を身近なものに例え、楽しくかつ的確に教えていただきとても充実した2時間でした。
今回、外部講師立ち合いのもと、論文の応用は初めての試みでしたが、セミナー終了後の達成感は大きく今後も定期的に行っていきたいと感じました。
この勉強を患者さんのために役立てるのはもちろんですが、先日参加した国際歯科学会FDIのように様々な学会での発表に役立てていけるよう取り組んでいきたいと思います。
歯科衛生士 柿本薫