こんにちは、歯科衛生士の植田です。
12月14日ツインメッセ静岡にて本年度最後の医院合同勉強会『歯っとワーク』が開催されました。
今回の参加医院は5医院、丸山歯科医院・さつき歯科・もも歯科・麻生歯科クリニック・ASO KIDS DRNTAL PARKで行なわれました。
各歯科医院の代表が各々の独自の内容でプレゼンテーションを行い、それに関して意見・質問ディスカッションをするといったような形式で行なっています。このフォーラムの特筆すべきは各々の医院のスタッフが全員参加していることにあります。それゆえ大変貴重であり、医療従事者なら、その意味するものがとても価値あるものと分かると思います。
今回当院の自由演題は『セレック治療の優位性と今後の将来性について』高橋和寛先生が発表をしました。プレゼンを聞いてCAD/CAMの意味がとてもよく分かりました。
セレック診療システムは30年前にスイスで開発がスタートし、ドイツのシロナ社という医療機器メーカーから日本へ導入された高度先進医療です。
通常、歯科技工士によって受注生産される修復物(かぶせ物・詰め物)を、コンピューターによって設計・製作する高度に機械化された汎用セラミック治療のことを言います。
特殊光学カメラによって修復歯を口腔内で撮影し、それを基に歯の形をモニター上で再現。その後、歯をデザイン修正します。歯型をとることはなく、逐次、設計されたデザインをその場で工作機械が自動製作してくれます。つまり歯の修復設計加工を自院で全て生産することが可能です。
実際に治療導入した3年経過しますが、衛生士の立場から見ても、素晴らしい治療結果が期待できます。任せておいて大丈夫だと思います。嬉しいことですが患者さんからの自主的な依頼が多い自由診療の一つです。
『金属を入れた時とは違い、詰め物を入れた後全く痛みしみなかった』 『噛んだ感触が自分の歯みたいで自然な感じがいい。』といったような嬉しいコメントを頂くことも多いです。
病理学的にも、生物学的にも利にかなった治療は、同時に患者さんにとっても安全で利にかなっている治療だという事がよく分かりました。
どの医院のプレゼンテーションも興味深く、質疑応答も多く活気あふれる勉強会となりました。
やはりライセンスを持ったプロとして最も大切にしなければならないのは『技術』です。各院自信を持った技術力を見事なプレゼンで披露してくれました。
この勉強会に参加する歯科医院に従事する者は職種は違えどプロとして日々、自分を磨いています。当然ですが訓練も毎日続けられます。患者さんの『歯の健康を守ってほしい』というニーズに応えるためにも、その技術力向上の訓練は徹底的にやります。
私達、予防歯科の有事の時というのは、患者さんやその家族、また関係を持っているご紹介者から必要とされたり頼ってこられた時です。その時『私たちに任せてください!』 と明るく自信に溢れた声で言い切れるまで、またこの勉強会の全ての参加医院がそうなるまで続くことでしょう。
これからもこのような勉強会が各医院にとって有益なものとなり、患者さんへ結果を反映できるようにうしていきたいです。
専任歯科衛生士 植田 千賀子