歯科医師の高橋 玄です。
7月7・8日に東京で開催された石井先生の歯内療法研修会(実習)に院長の麻生と参加してきました。(歯内療法とは俗に言う歯の神経の治療です。)
石井先生は、日本で数少ない米国歯内療法専門医で北米ペンシルバニア大学で学ばれ、現在はその裾野を拡大するため後進の指導に、お忙しい中あたられています。
2日間にわたり北米の歯内療法学の治療術式を顕微鏡下で抜去歯を用いて行い懇切丁寧にご指導して頂きました。また臨床実習以前に、みっちり座学(授業)で科学的な歯内療法を学ばせていただきました。
実習のまとめとして実技テストがあり、学んだことを専門医の石井先生に評価していただくというサプライズもありました。
20点満点で12点以上が合格。冷や汗の中テストを行い、
結果は、院長の麻生も私もなんとか合格点を頂きました。
また、根管充填(最終的な根っこの薬を入れた状態)した歯の先端を1mmずつ切削していき、切断面を顕微鏡で観察しました。
歯の神経の管の形態は非常に複雑であり、人間が行うには限界があることを実感しました。これは非常に勉強になりました。
基本のコンセプトを十分理解し、設備環境を整え、テクニックを学べば今よりも多くの歯を保存できる手ごたえをつかんだような気がします。予防歯科全体の臨床成績向上に大きく寄与することをあらためて感じました。
医院全体で、歯内療法の質を上げより多くの歯牙を残すよう継続して努力しています。