麻生歯科クリニックの総務部部長の長谷川です。
7月14日(木)のシロナデンタルシステムズ㈱主催のセミナー「Sirona CEREC Night」に当院院長の麻生が呼ばれ、「オーラルフィジシャンとしてのCEREC導入の経緯と現在、そして未来」と題し講演をさせていただきました。
非常に多くの参加者がいらっしゃって、またアウェーであり珍しく麻生自身も緊張しており、私もいい意味でプレゼンテーションの内容を検証することができました。
講演内容は、CEREC臨床がどのような経緯をたどって、行われるかと多数の症例写真を交えての発表も当然ありましたが、
麻生が特に伝えたかったのは、極論を言えばCERECは単なる道具(マシーン)に過ぎず、使い手(ユーザー)によって、どのようにも変わるといったことでしょう。
最高に美味しい料理の例え話にもありましたが、凄く切れる包丁を購入し食材を切れば、美味しい料理ができるのではなく、包丁は美味しい料理を作るために必要な道具の一つに過ぎないといっていたことが印象に残ります。
そこには最高に美味しい料理を提供したいという、料理人の熱い想いや意欲、またその他の食材も大事ですし、他の道具も必要であり、その結果が美味しい料理を作るのだといっていました。
逆にいうと、最高に美味しい料理を作ることに、こだわる料理人は、お客様に届ける食材を切るのであれば、最高の道具(包丁)を使うべきと考えるでしょう。
これを歯科のCERECに置き換えると患者の口内環境を良くし、いつまでも健康でいさせたいという医院全体の想いを形にし、衛生士が提供する質の高いメインテナンス、受付や歯科助手による安心感を与える対応、そして歯科医師による正確な治療、この全ての要素がミックスされてCERECが自然と受け入れられる土壌ができ、能動的に患者が望む自費診療に移行するのが本当の姿なのだと私は信じています。
誤解を恐れず言えばセレックで、どう患者さんのお口の健康に貢献するかの医療戦略が組織的に必要だと思います。
いい事尽くしのセレックのようですが、メーカー主導で開発、研究がなされている事の意味を良く理解し、エンドユーザーの我々は、患者さんのお口の中で一貫した治療の質を維持し、より長く持ち、より生体と調和が図れるようなセラミック修復物の安定した作製、供給に磨きをかけていく所存です。
この革新的セレック治療マネジメントが、結果的に再治療の繰り返しに伴う歯の欠損を迎える時期を、できるだけ遅らせることに役立つはずです。メインテナンスベースのセレック導入、その組織的医院運用が麻生が最も価値をおいていることで、地域の方々との約束に繋がっていることの他なりません。
名古屋駅に素晴らしいフレーズの広告がありました。麻生はじっと見つめて、メモにその記録をとっていました。
『本物の技術は、結果を裏切らない』
本物の技術が求められる時代だからこそ、お客様と地球環境を想う熱い心がある。それが、私達の京セラ ミタの技術開発の原点です。いいエコロジーは、いいテクノロジーへ。
そういえば、セレック治療はとてつもないエコロジーですよね。
今回こういった貴重な場を作って、麻生に良い機会を与えてくださったシロナデンタルシステムズ㈱名古屋支店の皆様にこの場を借りて感謝を致します。
医療法人社団ワンアンドオンリー
麻生グループ 総務部部長
(株)J-DECH 代表取締役 社長
長谷川 直行