10月13日に院内でPMTCセミナーを行いました。本院とASO KIDS DENTAL PARKの衛生士が参加しました。
今回はオーラルケアの講師の方が当院に来てセミナーを行ってくれました。当院で貴社の優秀なインストラクターを招いて臨床実習は数多くあります。
PMTCとは特別な訓練を受けた歯科衛生の専門家により、専用の器具とフッ化物入りペーストを用いてすべての歯面の歯肉縁上および歯肉縁下1~3㎜のプラークを機械的に選択除去する方法です。
また日々の臨床で行う歯面清掃と異なりキーリスクとなる歯のキーリスクとなる歯面を集中的に清掃し、バイオフィルムを除去することが本来のPMTCです。使用する医療器械や医療器具の使い方も指定があり、細かなルールがあります。
スウェーデン、マルメ大学の講義と同様にアクセルソン博士の講演でも言っていましたが今回のセミナーでも同様に、すべての歯面を行うのではなく、その患者さんの口腔内でリスクとなっている部分を衛生士が正確に把握し、リスク部位のみをケアしていくことの大切さを再認識しました。
また隣接面清掃にはエバチップという専用の器具を用いて行います。実際に相互で実習を行いましたが、非常に難しく、1秒間に300回転振動しているため、しっかり固定を置いて行わなければなりません。
使用方法はもちろんのこと、適応症や禁忌症を理解し、また技術を正確に身に付けた上で実践する必要があると感じました。隣接面を清掃し、コントロールすることの困難さを改めて認識し、どの患者においても隣接面はリスク部位として視野に入れて行うことが重要になってくると考えます。その重要性、定期的に当院に来院しキーリスク部位を管理することの必要性を患者自身にも理解してもらう必要があると感じました。
当院では、各衛生士個人が自分の技術力の現状と照らし合わせながら課題を明確にし、修正するトレーニングを行い問題解決を図るPDCAの過程が浸透しています。院長より、本当のPMTCを患者さんに提供するようにと指示がありました。
口腔内すべてを行うのではなく、全体を見ながらもキーリスク部位のみをプロフェッショナルケアとして行うことは、すべての診療に対して言えることであり、衛生士として患者のことを正確に把握していなければなりません。PMTC導入に向けて、課題や目標は高いですが少しずつ技術とともに知識、考え方を身につけていきたいと思います。
今後、目の前の患者にとってキーリスク部位はどこなのかを常に考えて対応していきたいです。今回のセミナーで学んだことを明日からの診療に生かしていけたらと考えます。
歯科衛生士 佐久間 愛