こんにちは。歯科衛生士の佐久間です。
先日、東京医科歯科大学大学院非常勤講師の風間龍之輔先生にお越し頂き、院内研修の一環で、海外学会発表の魅力、臨床研究発表の意義についてお話していただきました。
医院も生涯研修を重要視しており、組織の中間期目標に、専門職全員が英語を話し国際的な歯科医療機関に人材を送り、歯科医療分野で社会貢献することを明記しています。
先生は、当院の修復臨床、特にCAD/CAMデジタル治療での講師であり、言わばマスターでもある方です。大学での研究をベースに学会発表を多数ご経験され、EBMに基づくセレック治療には定評があります。
今回、国際歯科連盟(FDI)の参加にあたり、歯科医師、衛生士を対象に学会発表の魅力、意義等についてスライドを通して教えていただきました。FDIは歯科医師会の最上位団体にあたりその活動はワールドワイドです。その他IADR等の紹介していただきました。
海外学会について簡単にお話してほしいという私たちのお願いに快く受けていただき、忙しい中分かり易く魅力的なスライドを作成してくださり、感謝しています。
私はその中で最も印象に残ったことは「学会発表を行うことにより、日々の臨床を見つめ直すことができ、今後に生かすことができる」ということでした。
日々の変わらぬ臨床を続けていくのではなく、一度振り返ることにより見直すべき点、改善すべき点に気づくことができ、医院全体のレベルアップにもつながるということです。
麻生歯科に入社して約2年になりますが、生涯患者の口腔の健康を維持することを目標にし、行っている日々の臨床は素晴らしいものであり、正当なものであると感じています。その成果はメインテナンスを続けている患者さんの口腔内に表れていると思いますが、今後の患者さんへの信頼や説得力、自分たちの自信につなげるためにも学会発表や論文として形に残すことは大切なことだと考えます。
今回の風間先生の話を通じて学会に参加することを身近に感じ、日々の臨床のなかで学会を常に念頭に置きながら行うことで、臨床成果を別の形で表現できるのではないかと思いました。
また、日々の自分自身の臨床に置き換えると、毎日何気なく過ごしている日々を振り返り、改善すべき点であったり、こうしたらもっと上手くいくのではないか等考えることの大切さを改めて感じました。すべてが上手くいくわけではないので、自分自身と向き合い、改善するために考える習慣をつけていけたら、自分自身もレベルアップし、毎日楽しくやりがいのある日々に変わるのではないかと思いました。
今回の風間先生のお話で、向き合うこと、見つめ直すことの大切さを学びました。明日からの臨床に生かしていきたいと思います。
歯科衛生士 佐久間 愛