2月28日、3月1日と土日の2日間でSRPセミナーを受けました。
今回講師をしていただいた先生は一昨年までアメリカのシアトルで開業していた歯周病専門医の、中山吉成先生です。先生はシンプルな歯周治療を終始一貫して 貫き、そこの境地に達するまでの修練や反復練習、相互実習にウエイトを置いた臨床での応用に力を注いでいただけました。 臨床家としての先生の講義や手 技、器具の取り扱い方、作法など米国の高い専門医療学に日本式の〇〇道を取り入れた感があり、とても共感がもてました。
1日目は器具の点検を行いました。点検とはスケーラーの切れ味を確認するというものでした。切れ味が悪いものは刃の形態を、歯石を取れ やすいようにシャープニングをしました。診療後だったので2時間ほどの講義でしたが参加スタッフは黙々とシャープニングに取り組み集中していました。 従来の研磨方法とは異なり、刃先の研ぎ方が中心ではなく、いかにシャープな状態を維持させるか、刃先の形態に惑わされずキュレットの形を頭にイメージして 行う必要性を説かれました。
2日目は歯石の探知 探査の重要性とその絶妙な手技 エキスプローラーの繊細な使用テクニックをマンツーマンで指導してくださいました。探針の先端 の感覚をさながらセンサーのように反応させ、患者さんとその感覚を共有させながら実感させ同時に治療への価値観を共にしていくことを再度教わりました。
スケーラー3本(シックル テーラー コロンビア)を効率よく使用し、今までの指導者の指導法とは異なり妙な新鮮さがありました。専門医からの直接的指導は貴重な体験となりました。 すぐに臨床にフィードバックできることが多く大変勉強になりました。
今後も定期的に技術顧問として迎え入れさせていただき、継続して学習し全員で技術力に磨きをかけて行きたいと思います。 先生ありがとうございまし た。 教わったことを患者さんに還元して行きたいと思いま す。
榎本 真里恵