静岡市葵区の歯医者・歯科なら静鉄・春日町駅にある麻生歯科クリニック

近日、ＣＡＤ/ＣＡＭが年々急速に普及していく中、様々なＣＡＤ/ＣＡＭメーカーが存在しますが、当医院では、ＣＡＤ/ＣＡＭ両方を１つの医院完結型システムとして備わっている、シロナ社のＣＥＲＥＣを使用しています。

ＣＥＲＥＣは、日々ソフトウエアーや医療機器がバージョンアップして行きます。しかし、ここ２．３年は、デザインツールは大きく変化しませんでしたが、今年の、２月にバージョン４．０のソフトウエアーが、ついに日本に上陸し、ＣＥＲＥＣによる治療のリノベーション（イノベーションではない）がさらに今後起こりそうです。このバージョン４．０、２のsofuwearは、以前のデザインツールとは全く異なり、直感的に歯牙のデザインができるようになりました。とても魅力的です。

当院では、患者さんに口腔の健康観や自分の歯の大切さを訴えて行くことで、修復治療に際し失ったご自身のエナメル質の代替機能を併せ持つＣＥＲＥＣセラミックブロックにて、回復を望む患者さんが非常に増えています。予防中心の歯科医療システムの場合、診療時間を長く設定できることもセレック診療が普及できる要因かと思われます。

このセレックシステムの最大の特徴、即日修復は、齲蝕治療の根本的な在り方まで変えようとしています。深い齲蝕の治療に際し、歯質保存、歯髄温存の観点から鑑みた場合、非常に良好な臨床成績を誇ります。

 
ＣＥＲＥＣ治療コンプセプトは、東京医科歯科大学の風間龍之介先生も、推奨しているように即日修復が基本であります。そのため、通常の一般保存修復治療とはワークフローも大いに異なります。　日々、即日修復治療の症例が増え月間１００症例以上になると、さらにシステムを強化し、円滑にＣＥＲＥＣ治療を受けて頂けるようにＣＥＲＥＣ　ＡＣ　と　ＭＣＸＬ　も４．０ソフトウエアの進化に合わせ追加導入しました。これで、In Eosも含めセレックラインが３台稼動状態となり医院挙げての治療のＤｉｇｉｔａｌ化がさらに加速したと思います。

また、ＣＥＲＥＣを取り扱う医院の意見交換や臨床上の問題解決を図る目的で、風間先生が、３月２５日に汐留のシロナ本社にて、「ＣＥＲＥＣ　Ｔrouble Solution」というタイトルにて、講演開催されました。当院も微力ながら協力させていただきました。風間先生の高い見識からセレック診療の基礎をしっかり踏まえることはとても重要だと思います。

本日は静岡市にシロナ社の営業所がオープンし、世界基準の歯科医療機器メーカー挙げての強い西欧歯科診療モデルの構築が期待でき、非常に心強く感じます。

数年前シロナデンタルシステムズの栗城社長をはじめ、名古屋ブランチの今井支店長のご好意でドイツに連れていっていただき、様々なヨーロッパの歯科医療の源流を垣間見させていただき、感銘して帰ってきたことを思いだします。それから北米、スイス、フランス、スウェーデンといつも遊学の際、支えていただき今にいたっています。

 
私のできることで少しづつ、ご恩返しをしていきたいと思います。