こんにちは、麻生歯科クリニック 医局長の高橋です。
今年の医院教育研修第一弾は、先進セラミック審美治療のフル活用から幕を開けました。
この究極の審美治療(セレック)において、著名な先生の1人である前東京医科歯科大学の風間龍之介先生に直接指導を受けました。
セレック治療とは最新コンピューターシステム(CAD/CAM)で患者さんに,ぴったり合う白いセラミックの歯を超短時間(約12分)で自動的に作り出す機械です。従来の虫歯治療では複数回通院していたものが、この機械の活用により詰め物の設計、加工、装着の治療工程が最短1,5時間で可能となっています。(型取りもありません)
最も自然の歯に近い性質をもつセラミックは、審美性に優れ、現存する素材の中で一番虫歯になりにくいことが臨床研究データで証明されています。麻生歯科クリニックでは2年前の導入以降、約650症例以上の治療実績を有し、治療後の経過も良く、最も患者さんの満足の高い虫歯治療法の一つになっています。治療予後データの成績は近く公開させていただく次第です。
講師である風間先生とは、昨年ドイツ(ベンスハイム)でお会いして以来、一年ぶりの再会でありました。先生は、この分野において日本のフロントランナーでもあります。メーカー元であるドイツ本国のシロナ社では既に義歯の自動製作も可能となっています。先生は今春より、セレックシステムの開発を手がけたスイス、チューリッヒ大学への留学が決定しています。今後の歯科医療の発展の余地は数多くあり、将来がとても楽しみな分野です。(当院のCTと、このセレックコンピュータの融合により革新的な診断、治療が行えるようになってきています。)
そこで今回、たっての依頼により当院に招き、セレックの上級アドバンス研修コースを歯科医師全員で受講しました。
コンピュータシステムのセッティングから始まり基本的な歯の削合の仕方から、加工 装着までの過程の実技研修しました。先生ならではの細かい技術的なレタッチに一同感嘆しました。
以下、写真にて説明します。
①風間先生(左端)による臨床実習風景
②奥歯の虫歯をとり除きました。
③特殊な3D光学カメラで撮影しコンピューターに画像を取り込みます。
(型取り不要)
④コンピューター上で理想的な歯の形を設計します。
⑤設計データをもとに自動的に機械が歯の形に削り出します。
⑥出来上がったセラミックの歯を接着し完成します。
セレックシステムにより得られるメリットを今後も紹介して行きます。
是非、皆さんもこの治療により得られる価値観を体感してください。
歯科医師 高橋 和寛