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第3回Dr中山SRPセミナー  『継続は力なり』

 2月27日(土)~2月28日(日)の2日間で第3回Dr中山SRPセミナーを受講しました。
以前掲載したブログでも紹介しました中山先生はアメリカで活躍する歯周病専門医の歯科医師です。日米でダブルライセンスを所有し世界標準な歯科診療を実践されています。拠点はアメリカですが1年のうち半分は日本に来てくださり全国の歯科医院を訪問し『痛みのない基本に忠実なSRP(歯周病治療)』を広めています。30年間ずっと同じスタイルで何も変えず、診療を継続する我々の師は、まさに歯周治療の王道をいっているといっても過言ではありません。最小の侵襲で最大の医療効果を得られる、その極意に少しでもあやかり患者さんに還元したいと、実習セミナーを衛生士全員で継続して受講しています。
参加者は、歯科医師1人、専任衛生士5人、アシスタント衛生士3名の計9名でした。(前回参加したルーキーは国家試験対策のためお休みでした。)尚、本年度の採用衛生士は4名就職予定です。
今回のセミナー内容の1日目は、診療後の18時からのスタートでした。各衛生士の担当患者さんの症例検討会をスライドで上映しながら実施しました。この検討会では日頃疑問に思っている事や先生にアドバイスをいただきたい患者さんの臨床症例を用意し口腔内写真やレントゲンから読み取れる診断ポイントなどを教えていただきました。レベルアップを目指し難しい症例を選びましたが中山先生は丁寧に解決方法とアドバイスをくれました。このアドバイスをもとに全力を尽くし患者さんの歯が生涯健康でいられるよう微力ながらサポートできたらと思っています。
症例検討の後は医局で中山先生を囲み医局で釜飯をいただきました。高橋玄先生は中山先生の釜飯を半分いただきとても満足そうでした。(笑)

夕食後に診療器具の点検を行い、シャープニングのチェックをしました。器具の切れ味を良くする為に器具の刃を研ぐ作業の事ですが、これができていなければ歯石を除去することはできません。刃の形を整え私達の手となる器具を大事にし丁寧に仕上げる事を今回もまた学びました。当院の衛生士は、自分専用の手用器具を平均40本以上所有しています。1日目、受講スタッフは夜遅くまで精をだし一生懸命、器具の点検管理と技術の向上に励んでいました。

2日目はスタッフ同士で相互臨床実習を実践し、今回は3回目という事もあり手用器具の当て方、操作方法を再確認し以前より確実にスムーズに行うことができてきました。スタッフ同士なので日頃メインテナンスをお互いにしていますが健康な状態でも細い探査用の器具でやっと探知できるような薄い歯石が沈着していて取れた歯石の量に衝撃をうけました。
この薄い歯石が歯ぐきの腫れを引き起こし歯ぐきに影響を及ぼしていることをつくづく実感しました。
いかに痛みを感じさせず歯石を取り除く事ができるようになる熟練技術を習得することと、患者さんに心地よく診療やメインテナンスを提供する価値を学び続けたいと思います。
今回のセミナーを復習し確実に自分の技(?)にするために院内ではスタッフ同士の相互実習を定期的に実施するスケジュールを早速たてました。
レベルアップを図り良い医療を提供し患者さんのために日々診療をしていきたいです。
痛みのないメインテナンスをぜひ体感してみてください。

 
歯科衛生士 榎本 真里恵

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