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オリエンテーションにおける学生感想

こんにちは、今回ブログを担当する歯科衛生士の松井です。

 
先日、当院に臨床実習に来ている静岡歯科衛生士専門学校、静岡県立短期大学の学生に向けての第二期臨床実習オリエンテーションを行いました。

目的は、実習をより充実したものにすること、そして実習を円滑に行えるようにといったこと。もう1つは今後、社会に出た時の最低限のマナー、5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)及び挨拶です。なかでも、5SはISO9001マネジメントフレームの基本要求事項でもあります。 

そして、今の歯科医療業界の現状を知ってもらうことで国民から地域社会から歯科衛生士に求められているものは何か、より具体的に理解してもらう必要性があるからです。学生の勉強のアウトカムに焦点をあてたオリエンテーションを当院の衛生士が実体験を踏まえプレゼンしました。このようなことができる医院体制にいつも驚きますが、いつでも、どこでも、だれもが成長できる風土が用意されているのが当院の強みではないでしょうか。

私自身、衛生士になり13年ほど経ちますが、今回のオリエンテーションを行うにあたって自分自身も初心に戻れたような気持ちになりましたし、多くの学生が真剣にオリエンテーションを受ける姿勢を見て、この学生たちに一番伝えたいものは何か、しっかり伝わったかと思うと胸が熱くなりました。このような指導する立場になって考えたり見えてくるものも実に多いです。

私たち、現役の衛生士が未来の衛生士にビジョンを伝えることで、将来どんな歯科医院で働き、どういった衛生士になりたいか、そしてどのようにして社会の役に立つか、一人でも多くの学生の良き道しるべとなれたら幸いです。

オリエンテーションを受けての感想を学生にいただきましたので掲載させていただきます。とてもすばらしい内容の濃い感想だったこと、そして私たちが伝えたかったことがちゃんと理解してもらえたことをとても嬉しく思いました。
オリエンテーションの内容は以下に示します。

・ 歯科医療の本質について (予防のもたらす医療価値観を考えよう)

・ 歯科衛生士の権利と責任について 

・ 小児歯科における早期口腔管理(麻生キッズデンタルパーク)の概念、医療観について

 

静岡県立大学短期大学部  A さん

オリエンテーションでスライドを見せていただき、私は今までの医療に対する考えが変わりました。今まではただ歯科衛生士になって人々の口の健康にしたいと考えていました。しかし、それだけではなくどうやって健康にするのかを考えることが必要で、また自分の仕事に自覚・誇り・責任を持つことが大事であることを気づかせてもらえました。自分の力で患者さんの健康を守り育てていく、これはとてもやりがいがあり、感謝される仕事であると思いました。

ASO KIDS デンタルパークは歯の生え始めた乳幼児から医療指導を養育者ともに行っていくので、家族単位で齲蝕を作らない、作らせないということになり、全部の子どもがASO KIDSのような歯科医院に通うことができるのならば齲蝕のない素晴らしい世の中が実現できると思い、感動をしました。

また、医院長先生のスライドを見せていただき衝撃を受けました。今の歯科医院の現状はとてもひどく、今見える問題だけを治し、根本的な原因を改善しようとしないからちゃんと歯科医院に通っていても患者さんの口腔内はどんどん悪化していくばかりなんて、悲しい現実であり改善していかなくてはいけない事実であると思いました。しかし、同時に教育で患者さんの考えも変えていくこと大事だと思いました。
 
今の考えは病気になってから行く、痛くなったから行くなど歯科医院は治療する場所である認識が多いということです。そして自分の歯の大切さをわかっていない人が多いということです。以前私が耳にした衝撃な言葉は「歯がなくても困らないよね、入れ歯があるんだから。」という言葉でした。今の歯科の現状を変えるには歯科に対する患者さんの意識改革、そして歯科医院の治療型から予防型への移行だと思います。もちろん治療することも大事ですが、ただ歯を削り詰めるだけなんて、口の健康を下げていくだけではないかと思います。

私は恥ずかしながらレジンやインレーが入っています。しかし、歯科医院に通わなかったわけではなく、定期的に通っていたにも関わらずこのような結果になってしまいました。もう少し早く麻生歯科クリニックのような歯科医院に出会えていればと思いました。そういう患者さんも少なくないはずであり、まだ予防の大切さに気付かない患者さんも多くいるはずです。

しっかりと医療のすすめ方の説明を行い、歯科医院は治療だけを行う場所ではない、予防を行う場所なのだということを患者さんに教えることができ、齲蝕や歯周病の原因をなくしていく歯科医院が増えれば齲蝕や歯周病のない世の中が実現できると思います。そして、口の健康の大切さ、歯の大切さを患者さんに伝え、歯周病や齲蝕を治療するのではなく、発症させない予防で人々の健康を支えることのできる歯科衛生士になりたいと思いました。お忙しい中貴重な時間をありがとうございました。

 

静岡県立大学短期大学部  B さん

オリエンテーションでは、歯科衛生士さんにあいさつ、歯科衛生士の権利、責任、KIDSについての話をしていただき、院長先生には、予防についての話をしていただきました。

 
あいさつは、社会の基本であり人とコミュニケーションをとる大切な手段だということがわかりました。さらに笑顔であいさつをするということが大切だということを教えていただきました。患者さん、スタッフの方々、業者の方など多くの方が歯科医院にはいらっしゃると思います。すれ違う時や、診療を見学させていただくとき、見学終了時などは、しっかりと大きな声ではっきりとそして笑顔を忘れずにあいさつするようにしたいです。

歯科衛生士は、患者さんの口腔内の健康を守り・育てることを任されているということを教えていただきました。口腔の健康を守ることは、患者さんのQOLを向上させることにつながるのではないかと思いました。そして歯科衛生士として大切なことは、自分の仕事に自覚・誇り・責任をもつことだということも教えていただきました。自覚・誇り・責任を持つためにも、勉強することが大切だと感じました。麻生歯科クリニックに実習に来るまでは、勉強をするのは学生のうちだけだと思っていました。しかし、実習させていただいて、歯科衛生士さんの話を聞いていると、歯科衛生士になってからも常に勉強しているということがわかりました。患者さんのため、そして自分のためにも向上心を持って常に勉強することは、大切なことなのだと思いました。

KIDSデンタルパークに来ている子どもの中で一番小さい子どもは、歯が生え始めた7~8カ月位で、3歳までに自然な歯みがきの習慣をつけるということを教えていただきました。7~8カ月という赤ちゃんの頃から歯科医院に通っていれば、歯科医院に行くことが当たり前だと思うようになるだろうし、齲蝕になるということもないと思いました。小さい頃から定期的に歯科医院に通っている子どもが大人になって子どもができたとき、子どもを当たり前のように歯科医院に定期的に連れていくと思います。このように次の世代に、健康のために歯科医院に通うことは当たり前だと伝えていくことで、口腔内に人工的な補綴物の入っている人がいなくなる日が来るかもしれないと思いました。そんな日が来たら、治療型の歯科医院は必要なくなり、予防型の歯科医院が重要視されるのではないかと思いました。

院長先生の、真面目に治療に通っているのに将来無歯顎になってしまうという話には衝撃を受けました。日本では、患者さんが歯科医院に行くのは歯が痛くなってからという場合が多く、口腔内が健康な状態では歯科医院に行くという習慣は無いということがわかりました。歯が痛くなって歯科医院に行っても、治療型の歯科医院が多いので、何が原因で歯が痛くなってしまったのか、リスクは何なのか調べず、痛くなった部分を治療して終わりということが多い。原因、リスクを調べなかったら、再び同じことがおこる可能性がある。口腔内の状態、原因、リスクを調べるために、初診には時間をかけて唾液検査などの検査をすることが大切だとわかりました。本当に患者さんのことを考えて、口腔内の健康を守ろうと思っているのなら、すぐに歯を削ってしまうのではなく、経過観察をしたり、歯科衛生士が定期的にメンテナンスを行ったりしていくことが大切だと思いました。

 
予防型の歯科医院はあまりないと思うので、麻生歯科クリニックで歯科衛生士が行う衛生業務をしっかり見学し、予防歯科と予防風歯科は違うということを理解できるよう実習に臨んでいきたいです。

 

静岡歯科衛生士専門学校 3年 C さん

 私は専門学校に入学する前、歯科医院に歯科助手として勤めていました。勤めた頃は、先輩がやっているブラッシング指導を見よう見まねでやってみたり、曖昧な知識で患者様に説明していたりしていました。患者様と向き合うことより、アシスタント業務をいかにスムーズにこなせる事しか考えていませんでした。でも初診時に口腔内が悲惨だった患者様が、回数を重ねるごとに補綴物や義歯が入り、口腔内が段々良くなっていく変化に嬉しく思っていました。そして患者様からの「ありがとう」という言葉に、とてもやりがいを感じていました。

しかし、入った義歯は段々合わなくなり、補綴物も作り替えたり、詰めたはずのレジンも欠けては詰め直し、使えない歯は抜歯、それが本当に患者様のためなのか疑問に思いました。ある時受付でFOP後の患者様に、「ここまでする意味はあるの?」と聞かれた時、自分たちは患者様のために行った行為でも、患者様は疑問に感じている事を知りました。またFOPが本当に効果があるという知識もありませんでした。歯科医院は痛くなった歯や、悪いところを治すだけの場所だったように感じました。

歯科医院に来院してくる患者様のほとんどは、何らかの症状が出てきてからの方が多いと思います。治療が終わってしまえば、来なくなるのが現状です。患者様の中には、治療途中で来院しなくなる方もいました。定期検診で来院する患者様はほとんどいませんでした。しかしその中で、小さい子供をもつお母さんは違いました。子供の歯を守るため歯科医院に受診してくるのです。ネットから調べてあり知識もありました。その時、子供の頃から歯を大切にする教育があったら自分の歯を守れるんではないかと思うようになりました。しかし、現状では親が一生懸命でも子供は歯医者が怖いというところになってしまい、思うように治療ができませんでした。

今の10代や20代の方々は、歯列も綺麗、補綴物もなく、軽度の歯肉炎、歯石の沈着も少ない口腔内が多いと思います。それは昔に比べて痛くなったら歯医者に行くのではなく、予防のために歯医者に行くという考えに移行していったからだと思いました。しかし親が口腔内を良くしていく環境を与えても、子供は連れてこられてる感覚なので、歯が健康なのが当たり前になっていて、結局大人になって何かない限り歯科医院に行かなくなるのではないかと思いました。

私が歯科衛生士の学校に入学を決めたのは、自分の歯を守るための知識や技術を学び、本当の意味で患者様のためになる歯科医療をしたいと思ったからです。しかし学校では、歯周病の治療、ウ蝕の治療、歯を治していく授業があっても、予防に対する内容、授業がありませんでした。また歯科助手もできるアシスタント業務など、歯科衛生士の重要性がよくわかりませんでした。

今、歯科衛生士が必要とされていると言われています。歯科衛生士の人数が足りないという理由ではなく、予防する時代になってきているからだと思います。歯科衛生士が足りないのは、無駄に歯科医院が増えてきているからだと思います。これからは、患者様が歯科医院を選ぶ時代だと思います。なぜ歯科衛生士という職業に国家資格が必要なのか。それだけ知識が必要という事でもあり、医療従事者として責任をもって患者様に接するという事だと思います。今、予防とうたっている歯科医院があります。私は麻生先生がおっしゃったように「予防風」だと思います。ただの現状維持か、もしくは歯を無くしていくだけのように感じました。それは完全な予防とは言わないと思いました。歯を残す事が予防なら、治療をし補綴物をいれることや歯周治療をする事も含まれますが、本当の意味での予防ではないと思いました。患者様自身もなぜ病気になるのか、はっきりした原因が解ってないからだと思いました。

 
しかし、私たちの未来は就職する歯科医院で決まってしまいます。自分がこれからプロとして、どう患者様と関わっていきたいのか、どういう先生のもとで勉強していきたいのか、今の時期はとても大切な時期だと思います。オリエンテーションで麻生先生の話を聞いて、今まで見たことない考えの先生だと思いました。歯科衛生士が歯科衛生士として独立して働ける環境や、歯を守るための予防・教育など、今期の実習は自分のためになる実習になると感じました。歯科衛生士は科学者でもあると、先生がおっしゃるように医学論文を読む習慣もつけていきたいと思いました。

 

静岡歯科衛生士専門学校  D さん

ASO歯科でのオリエンテーションは、普段では聞けない貴重な話を聞くことができました。今までのオリエンテーションは、これから始まる実習についての説明が主となって、その他のことはあまり話を聞いたりすることがありませんでした。それに比べて、ASO歯科でのオリエンテーションでは、歯科衛生士さんや医院長先生から「歯科衛生士とはどういうものなのか」「これからの歯科業界について」などの話を聞くことが出来ました。またKIDSも合同でオリエンテーションしたので「小児歯科について」も話を聞くことができました。

まず本院勤務の鈴木さんの説明を受けました。ASO歯科で守ってもらいたいことなど、実習にあたっての説明を受けました。そこで重要視された話は「実習生に一番知ってほしいことは、社会の基本は挨拶です」ということです。挨拶は人とのコミュニケーションをとる大切な手段だからです。「実習にあたって衛生士業務を知ることももちろん大切なことですけど、それ以上に社会の基本を知って欲しい。」という言葉がとても印象的でした。また「5S」も重要視していると聞き、初めは5Sとは何かわかりませんでした。5S=整理・整頓・清潔・清掃・しつけ。これも挨拶と同じでASO歯科のみではなく社会で大切な基本的なことだと思いました。

そして、一番印象的だったのは、医院長先生の話です。

「歯科医療の未来について」

歯科業界は今とても厳しい状況に置かれています。歯科の病気が蔓延していて、歯科医師が足りなかった時代に外国では「歯科医師が足りない=虫歯を減らす=予防していく」という発想に比べて、日本では「歯科医師が足りない=歯科医師を増やす=歯学部を増やす」という発想でとりあえず歯科医師を増やしたそうです。そのため今では歯科医院がコンビニよりも多くなってしまって、なおかつ頭のいい歯科医師も減ってしまったそうです。ここで外国では“予防型、カリオロジー”が生まれてきたのに、日本では削って・つめての繰り返しの“治療型”になってしまったと聞き、日本と外国の違いはここから始まってしまったのだと思いました。

「治療型から予防型への移行」

ASO歯科では予防にとても力を入れていて、極力歯を削らないようにしていると聞きました。一回削った歯は元には戻らないからです。削らなくてはならなくなる前に毎回のメンテナンスで発見することも大切です。オリエンテーションで予防型の話を聞いて、私は日本の多くの歯科医院がそうなっていってほしいと思いました。削って・つめての繰り返しをしている治療型の末路は無歯顎で、総入れ歯だからです。私たち歯科衛生士の役目は、患者さんの口腔内を維持し、口腔の健康を守ることだと思います。それなのに歯科医院に通ってくれる患者さんを無歯顎で総入れ歯になんてしたくありません。そうならないようにするためにも、予防型の歯科医院が増えていってほしいです。

話の他にも院内を回らせてもらったりして、とても清潔で綺麗だと思いました。また三階の予防(メインテナンス)歯科衛生士専用フロアにはとても驚きました。歯科衛生士さん一人一人が自分の部屋を持ち、自分の器具、機械を所有し患者さんを管理していました。自分のユニットを任されることは、とても責任のあることだけど、それと同時にやりがいのあることだと感じました。

普通の歯科医院とは違って人も多く、部屋も個室で、驚くことがたくさんありましたが、とても興味が持てました。ここで働く歯科衛生士さんはとてもプロ意識が高いと感じました。ここでの実習約23日間で他の歯科医院では学べない予防型に徹底して取り組んでいる歯科衛生士さんについてたくさん学んでいきたいと思いました。患者個人に合わせたケアやメインテナンスを多く見学させてもらいたいです。

 

静岡歯科衛生士専門学校  E さん

 オリエンテーションを行い、歯科衛生士という仕事がどういうものなのか知っていたつもりでしたが、まだまだ知らないことが多かったのだと実感しました。歯科衛生士とは患者の口腔内の健康を守り・育てることで、疾患の予防をすることが大事だと感じました。けれど予防ができている歯科医院は少ないのだとわかりました。確かに私が見てきた歯科医院は治療中心が多く、予防の歯科医院には行ったことがないと思います。歯科衛生士はテックや義歯の調整をするのではなく患者の口腔内を清潔に保ち、病気の予防をすることが仕事なのでそのことを頭におき歯科衛生士という仕事を見ていきたいと思います。

歯科医師の補助をすることはもちろん大事なのですが、それだけを行なっていても本当の歯科衛生士とは呼べないと思います。

う蝕や歯周疾患から患者を守ることが一番大事になってくるのだと思います。歯を守るためには予防が大事だとわかっていても、それを国民の人たちが知っていないと患者の口腔内の健康を守り・育てることができないと思います。

日本人は諸外国に比べて歯の健康への関心が少なく、痛くなったら歯医者に行けばいいという考えの人が多いです。私も歯科衛生士になりたいと思う前まではそういう考えでした。けれど痛くなってからでは遅いのだとわかり、それを患者に伝えていかなければならないと思いました。早期発見・早期治療ではなく、疾患になる発症前に防ぐことが大切なので、それを伝えていくことも歯科衛生士の大事な役割だと思います。どうやったら日本で歯への関心が高まるのか、それを考えていこうと思います。スウェーデンでは口腔ケアの意識が高く、日本のような年をとったら歯を失うのは仕方ないという考えではないのです。そのため80歳経過時でも自分の歯が20本以上有に残っています。日本との口腔への意識の違いがよくわかります。20歳未満はチェックも治療も無料なので子供のときから歯の健診を生活習慣としています。なので、歯医者へのイメージが怖いや痛いなどのイメージは全くないそうです。日本では怖いや痛いなどのイメージを持った子供が多いと思うので、まずそこから変えていかなければならないと思いました。子供のときから予防ということを定着していかなければならないと思います。う蝕は唾液からでも感染するので親がう蝕だと移ってしまう場合があると思います。

そのため子供の歯を守るには、親の口腔内への意識も変えなければならないと思いました。口腔内の意識が子供のうちから高まればもっとう蝕や歯周疾患が減ると思うので、子供のうちから予防の大切さを伝えていけたらいいと思います。そして小児歯科がとても大事になってくるのだと感じました。また、乳幼児期から口腔内の健康を保つことが小児歯科の大事なことだとわかりました。マイナス1歳検診を行なっていると聞き、母親のお腹にいる時から指導をしていくことで、もっと歯への関心が高くなっていくのだと思いました。このようにどんどん歯への関心が高まっていけば健康が保たれていくのだと思います。口腔と健康はとても関係していると思うので、歯の健康を守るということは身体の健康を守るということでもあると思います。健康を守るため私たち歯科衛生士は患者に予防の大切さを広めていきたいと感じます。何かありましたら来てくださいではなく、定期的なメンテナンスケアが必要ですと言っていきたいと思います。そして歯科医院がメンテナンスの重要性を知って欲しいと思います。

歯科衛生士として働く上で5Sも大事になってくるとわかりました。5Sとは整理・整頓・清掃・清潔・躾で、これらは医療現場で働く人にとっては当たり前のことだと知り、これも頭に置き実習を行なっていきたいと思います。

歯科衛生士という仕事に自覚・誇り・責任を持つことも大事で、自分の仕事に自覚・誇り・責任を持って働いていきたいと思います。

 

静岡歯科衛生士専門学校  F さん

今回のオリエンテーションで院長先生のお話を聴いて、現在の歯科医療が本当に患者さんの生涯のお口と歯の健康に繋がっているのかというと、疑問がのこりました。

治療中心の歯科医療では若いうちから治療を繰り返していくことによって結果的に、失う歯の本数を増やし将来入れ歯になってしまい自分の歯で噛むことができなくなってしまう、生涯自分の歯を1本でも多く残していくという本当に患者さん自身のためになる医療が行われていないことに気付かされました。

私自身、歯科医院というところは予防も大切ですが、虫歯や歯周病になってから来院される患者さんが多く、治療を行うことがメインの場であると思い込んでいるところがありました。しかし、スライドの画像を見て、その場しのぎの治療を続けていてはいずれ歯を失うことになり、どうして虫歯や歯周病になるのかという根本的な問題の解決には繋がらないことがわかりました。虫歯になった歯をどう治していくかではなく、どうすれば虫歯にならないで失う歯を少しでも少なくしていけるかという患者さん自身の根本的な問題を見つけて解決していくことが、本当に患者さんのためになることだとわかりました。

こういった予防歯科という考え方はスウェーデンなどの歯科医療先進国では当たり前であるのに、世界有数の先進国であるはずの日本において、歯科治療の考え方が長い間変えられていない、歯科医療の面では大変遅れていると知り驚きました。

また、日本ではメインテナンスのために来院される患者さんの数が非常に少ないと知り、予防歯科においてメインテナンスを続けていくことはとても重要であり、そこで患者さんに適切に情報を提供しケアやアドバイスをしていく点で歯科衛生士という職業はとてもやりがいがあり、誇りを持って活躍できると感じました。

予防歯科の場で歯科衛生士という立場として働いていくためにどんなことが必要かというと、患者さんのその根本的な問題、原因(生活習慣や歯磨きの状況、う触リスク)などを調べ、どこを改善していけばよいかを考えることだと思います。スケーリング技術や治療のアシスタントも必要ですが、患者さんというひとりひとりの人間と関わっていくなかで、その人それぞれの問題を見抜き、解決方法を考えることが一番大切であるとわかりました。

また、予防というのは定期的に歯科医院に通ってクリーニングをする、というだけではこれも根本的な解決にはならず、患者さんの毎日のセルフケアが重要であり、まずは歯磨き方法の指導や生活習慣などの指導を行い、そのうえで定期的にメインテナンスに来てもらいセルフケアがしっかり行われているか確認やアドバイスをすることが必要だとわかりました。
今回のオリエンテーションを受けて、予防歯科の重要性を実感し、歯科衛生士という職業は患者さんのお口の健康を守っていく予防歯科においてとても魅力的な職業だと感じ、資格をとるからにはこういった活躍できる現場で働いてみたいと思うことができ、大変貴重なお話を聴くことができてよかったです。

これから始まる実習では技術的な面ももちろんですが、ひとりひとりの患者さんにあわせた指導や対応ができるように、衛生士さんがどのようにその患者さんの情報収集を行なっているか、どのような説明をしているか、また予防には患者さん自身の自分の口腔内に対しての意識やモチベーションを高めていくことが重要だと思うので、患者さんに口腔内への関心をもってもらいお口の健康のために一緒に取り組んでいってもらうためにはどうしたらいいのかなどを学び、問題解決のために自分でよく調べて考えられるようになっていきたいと思いました。

また私はASO KIDS DENTAL PARKのほうで実習させていただくため、小児への対応や、小さいうちから予防を習慣づけ定着させるためにはどのような指導を行なっているのかとても興味があるので実習のなかで学んでいきたいと思います。

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