第4回 中山吉成先生 歯周病セミナー“継続は力なり”
10月30日(土)31(日)の2日間当院にシアトル在住の米国歯周病専門医である中山吉成先生をお迎えし、“痛みの無い確実な歯石除去”をテーマに受講しました。中山先生の来院は4回目という事もあり、私達スタッフは先生との再会に沢山の質問を各自持ち指導を楽しみにしていました。
初日は診療終了後に中山先生と初対面の歯科衛生士を含む多くの医療スタッフが受講し、歯石除去に使用する器具の研磨を行いました。
当院の専任衛生士は各自40本程度の器具を所有していますが、この器具は包丁などの刃のように大切に管理していないと役割を果たしません。刃が鈍いと、歯肉は改善しません。その上治療中に患者さんは痛みを感じてしまいます。
このため,先生の研ぎ澄まされた細い器具をお手本に研磨実習が始まりました。 しかしこの刃先の形成の熟知が始めて受講するスタッフにはとても大変なのです。細かな面をよく見るために拡大鏡を使用し、歯科医も診療に使用する拡大鏡付のゴーグルを取り出し夢中になって1本1本丁寧に研磨を行いました。
私自身、10数年衛生士とし勤務し今まで多くのセミナーを受講しましたが、表面だけ軽く磨く事や機械研磨することで磨いた気になっていた固定観念はすっかりなくなりました。器具は診療後毎回研ぎ、自分が使用し易いように作ること。中山先生にお会いしてプロフェッショナルな衛生士のあり方を毎回勉強させていただいています。自分の道具を整え背筋が伸びる思いです。
麻生歯科では生涯にわたりご自分の歯で食事ができるよう病気の発症を未然に防ぐことを推進しています。病気があった場合でも最小限に治療を行っています。この器具を使用することでオーバートリートメントなく、患者さんは痛みのなく的確な歯肉の改善や歯周病治療を受けることができます。
“なかなか皆さん理解されてきましたね”の中山先生のお言葉を励みにまた、受講後それぞれ課題を持ちました。
患者さんにより良質な医療を提供できるよう今後とも日々技術向上に努めていきたいと思います。
専任歯科衛生士 竹下佳代乃