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FDI2013 イスタンブール 国際学会参加発表

 

2013年8月28日~31日までトルコのイスタンブールにて、

第101回 FDI2013イスタンブールに昨年の香港に引き続き参加致しました。

FDIとは、各国の歯科医療関係者が集い、これまでの歯科治療の成果・今後の歯科への取り組み・研究成果・新たな技術など世界的な歯科の動向の情報を交換できる非常に有意義な場であります。歯科医師会の最上位団体でもあり日本からは大久保歯科医師会会長も参加されています。とても自由な雰囲気で国際学会らしい華やかさがあり開業歯科医院が参加、発表するのには寛容のようです。

今回は麻生歯科クリニックと麻生KIDSデンタルパークで2演題参加発表させていただきました。参加者は院長の麻生をはじめ4名の歯科衛生士が参加しました。

 

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以下に今回発表させていただいたKIDS 佐藤院長、本院歯科衛生士 佐久間愛の2名のコメントを紹介します。

 

麻生キッズデンタルパーク 歯科医師 佐藤 絢です。

今回私たち麻生キッズデンタルパークでは、小児歯科医療の新たな取り組みとして、「乳幼児からのカリエスリスクの把握を母子共に行うことにおける成果」についてポスターにまとめ発表を行いました。何名の先生方の目にとめていただくことができ、英語でコミニュケーションをとり、自分たちの取り組みを知ってもらう機会ができました。

 

このような海外の学会でいつも感じることは、私達の英語力の低さです。恥ずかしい限りです。医院も毎週英語のレッスンを継続していますが、さらに補講が必要であると痛感しました。

 これからこのような世界の方々と肩を並べていくには英語でコニュニケーション力を上げる必要性を感じてやみません。これからの子どもたちには、2ヶ国以上の語学力の大切さを身にしみて感じます。

 私たち麻生キッズで行われている乳幼児から将来のカリエスリスクを把握し、将来の疾病に対して未然に防いでいく、すなわち低年齢からの予防歯科の取り組みは今各国で注目されている分野でもあります。予防歯科先進国であるスウェーデンを始めとする北欧諸国やヨーロッパ、アメリカなどリスクに対する把握の方法は様々です。

 生活習慣の違い、文化の違いがある中でもそれぞれの国での取り組みを模索しあい日本においてはどのような方法が最適であるのかは今後も検討が必要です。

 私たちは今、唾液の中の菌を採取し生活習慣と関連性を調べ、総合判断によるリスク検査を行っています。この方法は、歯科先進国である北欧での手法をとっていますが、まだまだ世界的なスタンダードになっているというより、どのような方法なのかと詳しく訊ねてくる海外の先生方が多かったこともこのような学会参加で感じ取ることができます。

 まだまだ、歯科予防に対しては世界的に発展途上の分野なのかもしれません。であるからこそ、私たちはこれからの子どもたちのためにできることに最善を尽くし、その効果をこのような世界的な学会で先生方と意見を交換していくことが大切であると感じています。カリオロジー(う蝕予防学)の分野はこれから更に発展していきそうです。

 今後ともご協力のほどよろしくお願い致します。

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麻生歯科クリニック 歯科衛生士 佐久間 愛です。

今回はインプラント患者に対する5年間のメインテナンス効果に関するポスターを作成し、発表させていただきました。実際に審査員が来て発表することはありませんでしたが、イランの大学教授の方にスピーチをし、質問に答える機会を得ました。非常に緊張しましたが、ご指導いただいた岩城先生や風間先生、支えてくださった院長はじめ、先輩方に見守られ無事終えることができました。

自分達が臨床を通して蓄積したデータをもとに作成したものを理解し、素晴らしいと称えていただけたことはとても嬉しいのと同時に達成感や充実感を感じることができました。

 全体を見渡すと様々な国の方のポスターがありましたが、治療内容や術式、症例の経過報告等の内容が多いように感じました。歯科医療は日々進化し続けています。その進化し続ける歯科医療を患者さんが受け、その後その歯を持たせるために必要なのは定期的に管理するメインテナンスであると考えます。どの国、どの年代にとっても健康を守る上で大切であり、その重要性を再認識することができました。

また臨床を通して患者さんへのメインテナンスの効果を評価する上で医療データを収集し記録することの大切さ、ポスター作成を通して臨床を振り返り、改善点を見つけることの必要性、また自信を持って患者さんへ説明、情報提供できる科学的根拠を得ることの重要性を感じました。 両医院ともポスターアワードの最終選考には残りましたが、力及ばす。
来年のアワード獲得という目標をもって頑張っていきたいと思います。

国際的な場で発表するという貴重な経験をさせていただいたことに感謝するとともに、今後の日々の臨床に活かしていきたいと思います。

 

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今回の発表を通して忙しい中、ご指導いただきました東京医科歯科大学の岩城有希先生、風間龍之輔先生、日本歯科大学生命歯学部の割田先生に感謝申し上げます。


大変ありがたい事に、今後も継続的なご協力をしていただけることになりました。来年のインドでのFDIをはじめ、国際小児歯科学会やORCAに参加し多くの知見を得ていきたいと思います。また風間先生とのセレックの共同研究もとても楽しみです。修復治療の予後調査で、新しい知見を得られたら情報を開示していき、世界の歯科医療と同じ医療観、診療姿勢でホームタウン静岡でがんばっていきたいです。
Think global,
Act local!

今後とも国際的な場である学会を通じて日々の臨床に活かせることを学びながら、自分たちの医療成果も発表する。小さなことしかできませんが麻生歯科なりの社会貢献の形としています。


患者の皆さんのご協力、諸先生方のご指導のほど、今後も宜しくお願い致します。

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