歯科学的アンチエイジング医学とは
最近騒がれている医学の中に抗加齢・抗老化というものがありますが、皆さんご存じでしょうか。誰でも年は取り、老いは必ずや来るものですが、その「老い」を出来るだけ遅らせようとする試みのことです。
生活の質を高く保ちながら、いつまでも若々しくあり続けようという考えです。
口腔から始める全身のアンチエイジング医学については、まだまだ広まっていないのが現実ですが、老いの兆しは歯、そして目の順に現れると言います。新たな歯科学的アンチエイジングの役割について最新の情報をお届けします。
歯科的に抗加齢を考えるならば
- 若い時と同じように何でも噛める機能的な調和
噛む、笑う、話す、食いしばる、飲み込むなどの機能の改善は脳の働きを活性化し免疫力を高め、認知症の予防にもなります。
- 歯を失ったり、骨がやせたり、歯の色が変色してくる、などの美しさの回復
顔色やお肌の具合など、あなたにあった自然な美しさに回復させることで日常生 活を積極的に過ごすことを促します。
- 老化にスピードをかける有害金属の排除・・・健康の維持
細菌、歯石、重金属(アマルガム、その他の合金)を除去します。フリーラジカルの発生を防ぎ、酸化を防止します。
アンチエイジングと聞くと、噛めることや美しい口元に矛先が向いてしまっているようですが、ここでは、もっと重大な活性酸素についてお話ししたいと思います。
歯科治療での落とし穴〜重金属による害〜
歯科治療と重金属は密接な関わりがあります。 重金属とは文字通り比重が重い金属のことで、白金・金・銀・銅・鉄・鉛・クロム・カドミウム・水銀・亜鉛・ヒ素・コバルトなどで、人体に不可欠なものと、水銀や鉛・ヒ素など人体に悪影響を及ぼすものがあります。

歯科用金属として代表的なのがアマルガムです。アマルガムとは正確に言うと水銀スズアマルガムで、実に100年以上も前から歯科材料の主流として使用されてきましたので、現在でもアマルガムを充填されたままの患者さんは相当数いらっしゃると思います。
組成は、水銀が50%で、残りは銀、スズなどです。その他歯科材料で使用される金属には、クロム、鉄、コバルト、マンガン、ニッケル、亜鉛、銅、白金、金、銀などの合金がありますが、白金、金、銀は、貴金属で、この金属の含有量が多いほど高価となり人体に影響を及ぼすことが少ないと言われています。
残念ながら、日本では保険適用はされておりません。さらに、かつて低価格にするためにニッケル、コバルト、クロムなどの金属を積極的に使用していた時期があり、これらは咬み合わせや唾液により溶け出し体に蓄積されていきます。現在でも保険適応の義歯では使用されています。
アマルガムは、口のなかで溶けやすく、水銀は気化して口の中の粘膜からも吸収され、血中に入り、体の中にどんどんたまっていき、それが細胞、遺伝子レベルで悪影響を与えます。神経毒性が非常に強いため、感覚異常、不眠、イライラ、頭痛、めまい、アレルギー、肩こり、さまざまな原因不明の痛みなどを引き起こします。
重金属が体内に入る原因はいろいろあり、空気の汚染、食品添加物、農薬などと言われていますが、この歯科用アマルガムも大きな原因です。
三種混合ワクチンには微量の水銀が入っており、アメリカではこの水銀が子どもたちの病気と関係があるとされ、ワクチンを入れるのを禁じたくらいです。
最近では、「妊婦は胎児への影響を考慮し、金目鯛などの魚の摂取量を控えるように」厚生省から発表され、さらに「マグロに関しても摂取量を見直す方向」との内容が提示されています。注意されている魚は、いずれも食物連鎖により生き残った大きな魚です。
重金属が、内臓への蓄積やホルモンバランスの乱れを起こすことによって、免疫力の低下が起こります。免疫が正常に働くことによって、リウマチなどの膠原病(自己免疫疾患といって、自分の体を免疫細胞が攻撃する病気)が治った方もたくさんおられます。また、溶け出した重金属は皮膚の真皮層に蓄積し、肌の老化を進めてしまいます。
さらに、体に蓄積された重金属は活性酸素をどんどんと発生させ、確実に細胞にダメージを与え、細胞の老化はスピードアップされます。また活性酸素によりDNAが傷つけられると、それががんの原因にもなります。
アトピー性皮膚炎の患者を対象とした調査では、歯からアマルガムを取り除くと、約半数の患者の皮膚炎が改善したという結果もでています。
出来れば、口の中の金属はゼロにするのが理想です。治療にかかる時間とお金の問題はありますが、金属をとることですっかり体調がかわり、肌のトラブルも少なくなったという人。

口の中の金属が、酸化や磨耗により唾液中に溶け出すことによって起こります。溶け出した金属イオンは、唾液中のタンパク質と結合して抗原性をもつようになり、さまざまなアレルギー現象を引き起こします。
金属アレルギーの検査(リンパ球幼若化試験)では、約半数の人に陽性反応がでます。また、金の含有率が上がるほど、リスクは下がります。症状としては、離れた手や足、顔などに湿疹、かぶれなどの皮膚症状として発現します。

銀紙や金属製のスプーンをかむとピリットすることがありますが、それがガルバニック電流です。異種金属が触れ合うことによって発生します。ただし、唾液により伝導性の高い口の中では1種類の金属でも発生します。
脳は微弱な電流によって体をコントロールしています。人体は良導体で、しかも口の中は脳に近いので、ガルバニック電流が発生すると、脳からの指令が混乱してしまいます。ちょうど精密機械が妨害電波で誤作動するのと似ています。
その結果、体の疲れ、不眠、イライラといった神経症状を起こします。ガルバニック電流が原因とわからないまま、自律神経失調症と診断され、不快な症状が続いている方が多く存在していると報告されています。
アマルガム(歯科様金属で水銀を50%含んでいる)の場合、口の中に100ミリボルトの電圧がかかります。人間の神経も電気によって刺激が伝わっていますが、この時の90ミリボルトです。
つまり神経伝達の際に発生する以上の電圧がかかっていることになります。このことが神経、とくに自律神経に影響を与えます。自律神経は、交感神経と副交感神経神経によって人間の心と体をコントロールしている神経です。口の中の電流は自律神経のバランスを崩してしまいます。
ガルバニック電流により体が痛みやすくなる原因は、ガルバニック電流がマグネシウムを不活性化することによることがわかってきました。マグネシウムは痛みの発生を抑制しますが、ガルバニック電流が流れていると働くことができません。
ひざや腰など、歯とはなんの関係もなさそうな場所の痛みが、歯の金属を取ったことによって魔法のように治ってしまうこともあります。これは、ガルバニック電流が流れなくなってマグネシウムが機能し始めたからなのです。
今現在、症状が出ていない場合でも、せめてこれ以上は口の中の金属を増やさないという対処が必要であると思われます。
有害金属について
有害金属が体内に蓄積されると、体をサビさせるといわれる活性酸素が促進されます。例えば、多量な水銀接種すると、しびれ、頭痛、運動失調、難聴、視覚障害などさまざまな神経障害であり、胎児への影響はもとより、極微量でも体内に蓄積されることにより様々な疾病の成立に影響しています。
つまりアマルガム以外の金属でも微量ながらも有害金属が人体へ蓄積される可能性は十分あるのです。 体内へ有害物質がどのくらい蓄積されているかは、その方の感受性や排出能力に依存とは思われます。
また「子供の知能発達と血液中の鉛量とで相関性があった」との報告がなされています。せっかく虫歯の治療をしても、実は体内には有害金属が蓄積されていきます。
蓄積された有害金属の対外への排出方法はいくつかありますが、
有害金属が及ぼす症状
●慢性疲労、体力減退、老化、肌荒れ、各種皮膚疾患、アトピー、アレルギー
●動脈硬化、高血圧、高脂血症、その他動脈硬化に起因する各種心臓血管疾患
●頭痛、気分沈滞、集中力低下、更年期障害、月経前症候群
●むくみ、便秘、風邪の初期症状、その他原因不明の体調不良 等
主な有害金属と汚染源